Lifestyle Web Shop SHINANOYA

SHINANOYA lifestyle Web Shop | 横浜 信濃屋

マフラーと手袋の想い出。






マフラー&手袋はコートの演出家

 コートが必需品のシーズンになると、なくてはならないアイテムがマフラーと手袋です。

 スーツやジャケットが新しくなると、着るシーンのストーリーにあわせてシャツやネクタイのコーディネイトを考えるのが楽しみなのですが、いきおい新しいシャツとネクタイを買ってしまうことになってしまいます。

 コートも同様でストーリーにあったマフラーと手袋をコーディネイトすることになるわけです。

 スーツやジャケットのストーリーの数だけコートを揃えることは不可能なので、そこはマフラーと手袋の出番です。

 まず、ドレスアップやビジネスシーンのときにはペーズリーや小紋柄のシルクのマフラー。表が柄で裏が無地になっているものもあり、思ったより使用範囲が広く便利なアイテムです。

 その次には、タータンチェックや無地のウールやカシミヤのマフラー。これはビジネスにもカジュアルにもよくあうので、さまざまな色を揃えて気分を変えたい時に気軽に変化を楽しめます。

 IVYボーイにとってはニットキャップ(正ちゃん帽)とIVYストライプのニットマフラーは必須ですが、最近はダッフルコート、スパニッシュコート、ドンキーコートなどのスポーツコートを着るシーンがなくなってしまったので、ニットマフラーは1本しかありません。

 しかもそのスクールカラーとエンブレムはグリフィンドール魔法学校のものなのです。

想い出の季節

 手袋はニット、革、布といろいろあります。

 革は牛、羊、豚、スエード、ムートン、ペッカリーとバラエティ豊かに楽しめます。

 ニットはIVYボーイとしてアーガイル、縄目、チロリアンの3つをそろえています。布は最近ハリスツィードの手袋を見つけてしていますが、掌にしっくりきてなかなか心地よいです。

 一番のお気に入りはニューヨーク時代にブルックス・ブラザースで買ったオレンジのペッカリーです。しなやかさと光沢がいまだに変わりません。ベージュのペッカリーはDENTSの1枚皮で、いま見つけるのは大変のようです。

 マフラーと手袋の想い出は、中学校時代に遡ります。

 中学2年生の2月14日の朝、水のみ場にひとりでいると、当時憧れていた同級生の女子が走ってきて小さな包みを手渡し、また走り去っていったのです。

 それはブルーの手編みのマフラーでした。家に帰ってバレンタインディのことを母親からおそわり、嬉しさでいっぱいになりました。母親から「おまえも好きなのなら、お返しをしなければいけないよ」といわれ、何がいいか悩みました。

 1ヶ月悩んで(ホワイトディが3月なのは正解なのです)、彼女のイニシャル入りの白いニットのミトンの手袋を送ることにしました。

 ブルーの手編みのマフラーは大事に愛用しましたが、何回かの引越しにまぎれてなくなってしまいました。

イニシャルいりの白い手袋はどうなったのでしょうか。コートの季節になると、いくつになっても胸がキュンとなる想い出です。

 
著:小熊俊行(おぐま・としゆき)
大手広告代理店を経て、(株)マーベリック出版を設立。米国DC COM社と提携し「月刊スーパーマン」創刊。
1980年(株)バス・コーポレーションを設立、現在に至る。
東京ディズニーランド開業、横浜博覧会、関西国際空港開港等のプロジェクトに参画し、好意づくりのコミュニケーションを目指す。
また地域のまちづくりや活性化事業のアドバイザー等、生活者のニーズを満たすまちづくりや担い手づくりなどの支援活動に携わる。
トラッドなアイビーファッションの愛好者であり、2014年より(株)信濃屋の顧問を務める。
  バックナンバー>>
うんちく ライフスタイル ショッピングカート 信濃屋へのご要望・お問合せ ライフスタイルショップ 信濃屋 ご利用ガイド 信濃屋について