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ネクタイ大好き。

ネクタイ大好き。

コーディネイトの目

 今年もクールビズの季節になりました。どう考えてもネクタイをしないビジネスシーンの男たちは、だらしがなく、暑苦しく見えます。

 自分は初めてブレザーを買った高校のときよりネクタイが大好きです。動物の絵を描いたときに、最後に目を入れると描いた動物が生き返ると言われますが、コーディネイトの際のネクタイはそんな力があるように思います。

 同じ紺ブレでも、ネクタイの選び方で堅実な管理職になったり、行動的な営業マンになったり、創造力豊かな企画マンになったりとさまざまな生命がコーディネイトに吹き込まれるのではないでしょうか。

 ネクタイを選ぶ時はシャツも同時に選びます。逆の場合もあって、シャツを選んでネクタイを合わせます。この2点は切っても切れない絶妙のコンビで、新しいシャツを手に入れるとそれに会うネクタイもついつい買うことになります。必然的にネクタイが増えてきて収納に困ってしまうのはファッションが好きな男性の宿命でしょうか。

 ネクタイをシュッと締めると寒い日でも体が暖かくなります。暑い日は締めた瞬間コーディネイトの全身にバリアが張られて、夏の暑さを瞬時に跳ね返し、汗も抑えてくれます。

 ほっとしてネクタイを緩めたりするとどっと汗が噴出してきたりします。ですから夏は家を出てから帰宅するまで気を緩めることはあっても、絶対にネクタイは緩めません。

コーディネイトの名わき役

 ネクタイを楽しむには相棒であるシャツの助けがかかせません。自分はアイビーボーイなのでシャツは8割がボタンダウンです。1割がレギュラー、残りの1割にワイド、タブ、ピンホール、ラウンドなどが数枚ずつあります。

 ネクタイもレジメンタルストライプが多いわけですが、ペイズリーや大柄のプリント、タータンチェック、アーガイルなどの英国調のパターンはいまひとつボタンダウンとは相性がよくないように思えます。

 シャツを売ってもらえなかったターンブル&アッサーで買って来たタイなどはどうやってもボタンダウンとは合いませんが、レギュラーカラーには気持ちよく決まってくれます。

ネクタイ売り場をそぞろ歩いていて気に入って求めたタイが予定していたシャツと会わないことがたまにありますが、そんなときは白のブロードのレギュラーカラーがうまく納めてくれます。

 それだけではなくレギュラーカラーは、レジメンタルストライプとも小紋プリントともよく合います。ハリウッドの華やかな主演スターよりも、英国のさりげなくて渋い演技をする名わき役のような安心感を与えてくれます。

 ネクタイ大好きは、同時にドレスシャツ大好きということになるわけです。

 
著:小熊俊行(おぐま・としゆき)
大手広告代理店を経て、(株)マーベリック出版を設立。米国DC COM社と提携し「月刊スーパーマン」創刊。
1980年(株)バス・コーポレーションを設立、現在に至る。
東京ディズニーランド開業、横浜博覧会、関西国際空港開港等のプロジェクトに参画し、好意づくりのコミュニケーションを目指す。
また地域のまちづくりや活性化事業のアドバイザー等、生活者のニーズを満たすまちづくりや担い手づくりなどの支援活動に携わる。
トラッドなアイビーファッションの愛好者であり、2014年より(株)信濃屋の顧問を務める。
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