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紺ブレのあるライフスタイル。

紺ブレのあるライフスタイル。

迷った時は紺ブレ

 言うまでもありませんが、紺ブレはアイビーボーイのライフスタイルにとって神聖かつ代わるもののないマストアイテムとなります。

 紺ブレとローファーさえさればどんな状況のコーディネイトでも楽々とこなしてしまいます。

 「アイビーキャップ」のときにも書きましたが、フジテレビで深夜にやっていた『青春の河』It’s a Man’s Worldで、主人公のウェスが大学にも、デートにも、バイトにも、パーティにもこれ1着で着回ししていたのをつくづくカッコいいなあと憧れたものです。

 オードリー・ヘップバーンが見たくて行った「ティファニーで朝食を」のスクリーンで、釘付けになったのはジョージ・ペパードの紺ブレでした。「ボーイハント」のジョージ・ペパードの紺ブレも自分の三大紺ブレのひとつです。

 高校時代に初めて買ったブレザーは当時VANがすすめていた黒フラノのブレザーでした。グレイ、キャメル、えんじ、グリーンといろいろ着てみましたが、やはり紺ブレが一番しっくりきたものです。

 大人の感覚と、若々しい感覚がコーディネイトのアイテムの選び方でこうも見事に表現できるのも紺ブレの特長です。

 朝、今日は何を着ようか迷った時は紺ブレにします。いくつか並んでいる紺ブレコーナーから適当に1着とり、それにシャツ、パンツ、タイを合わせます。

 フラノ、サージ、ウーステッド、サキソニー、トニック、カシミヤ、リネン、コットン。シングル2つボタン、シングル3つボタン、3つボタン段返り、4つボタン1つがけ、4つボタン2つがけ、6つボタン1つがけ、6つボタン2つがけ、上下揃いのブレザースーツと、素材やデザインによって楽しみは無限にあります。

 何も知らなかったアイビー少年に、ネクタイのコーディネイトの楽しみを教えてくれたのが紺ブレです。

もうひとつの楽しみ方

 紺ブレの楽しみはメタルボタンの選び方にもあります。ボタンは後から付け替えが自由ですから普段から気に入ったボタンを見つけておいて、素材や色合いに応じて付け替えるとぐっと高級感が増してきます。

 紺ブレはネイビーブルーですが、その紺にも様々な、しかも微妙な色合いがあります。素材もフラノとサージでは色の発色が異なります。

 例えばいま自分は15着の紺ブレを持っていますが、そのうち7着がJプレスです。紺の色合いも素材も微妙に異いますが、付いているボタンはみな同じJプレスのボタンです。

 この身頃の上に集めておいたお気に入りのボタンを並べて一番映えるものを選んで付け替えるわけです。オリジナルのときよりも見違えるようになること請け合いです。

 そしてボタンと同じく、いつか使おうといつのまにか小物がふえてしまいます。暇な時に眺めてニヤニヤしているのも、トラッドなライフスタイルではないかとひとり決め付けています。

 
著:小熊俊行(おぐま・としゆき)
大手広告代理店を経て、(株)マーベリック出版を設立。米国DC COM社と提携し「月刊スーパーマン」創刊。
1980年(株)バス・コーポレーションを設立、現在に至る。
東京ディズニーランド開業、横浜博覧会、関西国際空港開港等のプロジェクトに参画し、好意づくりのコミュニケーションを目指す。
また地域のまちづくりや活性化事業のアドバイザー等、生活者のニーズを満たすまちづくりや担い手づくりなどの支援活動に携わる。
トラッドなアイビーファッションの愛好者であり、2014年より(株)信濃屋の顧問を務める。
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