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休日は靴磨き。

休日は靴磨き。

シューシャインサンディ・リフレッシュ

 靴磨きをすると気分がリフレッシュして何か物事がうまくいきそうな気になります。下駄箱から出した靴を玄関に並べて順に磨くのですが、一足ずつ外に持って行って外で磨きます。

 靴磨きセットを外に出してまず馬毛のブラシで軽く埃を落とします。次にクリーナーで汚れを落とします。この時靴底の土踏まずを特にきれいにします。歩いた時後ろから、土踏まずのよく手入れされている靴を見ると、はいている方の人柄がうかがえて楽しくなります。

 マニュアルに書かれている正式の靴磨きの手順ではこの後、皮革の栄養ローション、靴クリーム、豚毛のブラシでブラッシング、ポリッシュ剤、ビロードクロスで仕上げ、となるのですが、自分は一切省略してラナパーを塗って終了です。ですからあっという間に一足磨き終わります。

 ラナパーというのはドイツで開発された皮革の栄養クリームです。天然のホホバオイルと蜜蝋からできていて、皮に薄く塗るだけで栄養がしみ込みしっとりとした艶に仕上がります。靴の色を選ばず、手が汚れず、塗ってすぐにさらさらになり、防水効果や防カビ効果もあります。

 本当にいいことばっかりで、自分は靴だけでなく革ジャン、バッグ、ベルト、にも愛用しています。合成皮革にも効果があり経年劣化が防げます。

 靴磨きセットもフルセットで道具を揃えたのですが、使うのは馬毛ブラシとクリーナーで、あとのものはほとんど使いません。

 仕上げのクロスもいろいろ試した結果、女性のパンティストッキングが一番いいようです。それも新品のものより穿き古したほうが光ります。自分は黒いストッキングを家内から貰い、丸めて仕上げに使用しています。

靴の思い出

 たまに靴磨きのプロに磨いてもらいます。これは実に見事で、ピカピカに仕上げる技を何とか盗もうと試みましたが、やり方は分かっても力加減やスピードがマスターできません。

 磨いてもらいながらいろいろ話をするのですが、靴磨きのプロから教わってとても役に立っていることを幾つかお話します。

 本革の靴は女性の肌のようにデリケートだから化粧品を使うといいとか。新しい靴は下ろす前に、乳液のヘアークリームを表の部分と靴底にたっぷり塗って、そのまま箱に入れて1週間ほど置きます。クリームが完全にしみ込んで革がしなやかになり、防水効果が上がります。

 ワークブーツの白いクレープ底の汚れは、靴クリーナーよりも、お化粧を落とすクレンジングクリームでこするとよく落ちます。

 雨にぬれた靴は中に新聞紙をいれて乾かしますが、この時丸めた新聞紙をティッシュでくるんでおくと新聞のインクの文字移りが防げます。また完全に乾く前の、少し湿っているときにヘアークリームを塗っておくと革のひび割れを防ぎ、栄養を補給することができます。

 高校1年の時、初めてVAN-REGALのローファーを買って以来、何足のローファーを履いただろう。日曜日にのんびり靴磨きをしていると、靴と一緒にその時のコーディネイトとドラマが楽しく、懐かしく思い出されます。

 
著:小熊俊行(おぐま・としゆき)
大手広告代理店を経て、(株)マーベリック出版を設立。米国DC COM社と提携し「月刊スーパーマン」創刊。
1980年(株)バス・コーポレーションを設立、現在に至る。
東京ディズニーランド開業、横浜博覧会、関西国際空港開港等のプロジェクトに参画し、好意づくりのコミュニケーションを目指す。
また地域のまちづくりや活性化事業のアドバイザー等、生活者のニーズを満たすまちづくりや担い手づくりなどの支援活動に携わる。
トラッドなアイビーファッションの愛好者であり、2014年より(株)信濃屋の顧問を務める。
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